初雪のシンフォニーMV公開に際して

老子か誰かの教えの"天網恢恢疎にして漏らさず"ってことわざ聞いたことあると思うんだけど、イメージはめちゃくちゃ有能な目の粗いザルで小麦粉濾してる感じでさ、でもそのザルに引っかからなかった優良な小麦粉が全てケーキになれるかってのはいささか疑問の残るところだよね。

さんみゅ〜の新曲"初雪のシンフォニー"のMVがニコ生で初公開されたから早速視聴してみた。


ストーリー,テーマ云々

これ観て真っ先に思い出されたのは、君チャリのMVが公開されたときの℃-uteオタ、愛理オタの阿鼻叫喚だった。さんみゅ〜オタの間にその流れはないっぽいけど、まあそういう「恋愛!」って感じの映像。長谷川怜華ちゃんが男の子と一緒に街を歩いてて手が触れそうになるシーンも勿論そうだし、他のメンバーの、待ち合わせの時間より早めにきてプレゼント握りしめて時計気にしてるシーンだったり、なんならそのプレゼント選びをメンバー皆でわちゃわちゃ楽しくやってるシーンも、全てが、クリスマスに凝縮された青春の1ページって感じで綺麗だった。曲のイメージにすごく合ってるなって思ったよ。


メンバー云々

"春が来て僕たちはまた少し大人になる"と"純情マーメイド"の間で一つ区切りができると思うんだけど、今回は前回よりもっと可愛く撮ってもらえてるなって感じた。春僕では壊滅的だった私服衣装も随分と改善されてちゃんとデートっぽいモノになってるし。なにも私服衣装どうこうで良い映像悪い映像っていうわけじゃなくて、違和感なくその映像の物語に入り込む上で、特に今回みたいに一つ一つのシーンにちゃんと意味を持たせてる場合、例えば衣装一つがズレてるだけで頭ん中「?」のシンフォニーになっちゃうから、こういう細かい?ところまで意識が行き届くようになったのはいいことだと思う。髪型もジャケ写仕様一辺倒ってわけでもなく、私服シーンでは皆ちゃんと可愛くしてもらってるしね。特に新原聖生ちゃんと長谷川怜華ちゃんの髪型が似合っててよかった。あと皆キッチリ表情作ってて、プロな一面が見られて安心したかな。当然っちゃ当然だけど、ダンスも綺麗に揃ってて観てて気持ちがいい。てか映像でもやっぱり京極友香ちゃんのソロの歌割の裏声が気になって仕方ないんですけど、訴えてもいいですか?


映像技術云々

この映像で特に印象的だったのがカメラワークってのかな、根本的に映し方が変わった気がする。全く専門分野じゃないから変に突っ込んだ話はしたくないんだけど、例えば顔面アップ一つとっても、今まではバカの一つ覚えみたいにド正面からただ歌ってる様を撮ってるだけだったのが、微妙に角度をつけたり、顔面との距離感も微妙に変化つけてたりしてる。一人一人可愛く映るよう多少なりとも研究して撮ってもらってる。長谷川怜華ちゃんが主人公っぽくて、今まであまりクローズアップされてなかったけど、改めて「長谷川怜華ちゃん可愛いじゃん」ってなる人が増えるんだろうなって想像に難くない。この度さんみゅ〜のエースとして明確な役割を担うこととなった木下綾菜ちゃんも、「あ、この子がセンターかな」ってわかるようなシーンがあって、より一層にうまいことシーン割したなって感じた。あと、余分なシーンがなくて、展開がわかりやすくとてもよかったと思いました(小並感)。ダンスシーンについては、背景が、いかにも予算が…って感じで、他の部分がわりかしキチンとしてるから余計に浮き彫りになるというか、目立っちゃってて少し気になったけど、まあしゃーないのかな。


とりあえず適当にばーっと書いてみたけど、俺がさんみゅ〜知らなくてこれ観ても可愛いじゃんってなると思うから、及第点どころか上出来って言えると思う。カルチャーズで音源初公開されたときに頭に思い描いた絵にかなり近い映像だったので俺は満足してるけど、運営としても今までとは少し違った想いで作成に臨んだと予想できるし、それ相応のモノが出来上がったんじゃないかな。さっきメンバーの映りの良し悪しの観点から春僕と純情との間に一つの区切りができるって書いたけど、もっと大まかな観点でまた一つここでも区切ることができると思う。ただ、映像なんてのは概してキッカケにしかなり得ないわけで、冒頭の小麦粉の話じゃないけどさ、これがいい状況転換に繋がるかどうかはさんみゅ〜のこれから次第だから今の段階でそこにまで言及するのはお利口じゃないし、ファンとしてまたひたすら期待させてくれることを願ってるっていう、いつもの神頼みで締めとします。