最後の晩餐に向けてのおままごと

あと残り数回でカルチャーズ定期公演が終わる一度はsold outさせたい在宅も来い、とその告知だけでは望みを叶えられないことはガラガラのステラで学んだものだと思ってました。

 
学校でごちゃごちゃしてたら開演に間に合わなくなっちゃって行くのやめたんですけど、今回定期の内容をひた隠しにしてた理由がパソコンからでも伝わってきたように感じます。
 
お恥ずかしい話「THE ONE」をポジティヴに捉えて全員のソロとか期待しちゃってたんですが、きちんと現実に引き戻していただきまして、ついでにタンスの奥の奥にしまっていた大事な思い出まで引っ張り出していただきまして、もう言葉もありません。
 
一人一人の個性をピックアップした公演、とまあこれを聞くだけでネタ茶番の雨霰を想像できるわけでして、僕もだいぶさんみゅ〜さんに調教されてるのでしょうね。
 

平日公演のため、オタクに配慮した20時開演なんですけど、その限られた時間の使い方が猛烈に下手でした。平時開演前に行われる公演観覧にあたっての注意事項を開演後に野田真実さんがステージで披露。時間の無駄ですし、なにより野田真実さんの"THE ONE"がこれってあまりにも酷い話です。山内遥さん、新原聖生さん、西園みすずさんのソロを殺す長谷川怜華さんのラジオ風くそ茶番。お見事でした。さすがに運営が企画したと信じていますが、ほんとどーやったらこんなことになるんですかね。
 
素材を見る目だったり、余計な味付けをしないことだったりを当たり前だと思っている僕が驕っているのでしょうか。料理初心者にありがちな「隠し味への憧れ」や「複雑な味の深みへの憧れ」によって余計な調味料を使いまくったり無駄な手を加えたりして出来上がったものが美味しかったためしはありません。せっかくいい素材を使っても台無しですし、まず素材を見抜くことができていないからこの体たらく、と言った方が説得力があるかもしれません。正しい食材の取り扱いもせず、これで金を取っちゃうんですからね、さすがここの運営様はすごいです。
 
そもそも個性というのは、例えみんなそれぞれが同じ曲をソロで歌ったとしても、そこに見えてくる差異にあるのであって、ベトベトに味付けされた個性など無理なキャラ付けの延長にある食材に対する愚弄です。
 
茶番のあと申し訳程度に3曲続けてやられてもこちらは気の抜けたままですし、良かったところも引っくるめて総括として時間の無駄という感想しか出せないのは実に残念です。ゆるい感じ、と公演の冒頭で西園みすずさんかどなたかがおっしゃっていましたが、ただただ締まりのない公演だったとしか言えず、これを"ゆるい"と形容されてしまってはぐうの音も出ません。
 
運営様がなにに必死なのか未だに理解できていませんので下手なことは言えませんが、彼女らの"THE ONE"に対する運営様の認識が知れたので、少しは意義があったのかなと思うことにします。