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アイドル甲子園シアター旗揚げ公演「AKIRA」


語るだけ野暮といいますか、うまいこと言葉が出てきません。まあそういうことなんでしょう。一言に "良かった" 。

アイドルという形容詞に対するジレンマだったり、観劇に際してスタンスを決めようとする愚かさだったり、批評を作りながら観劇する虚しさだったり、公演中にいろいろ捨てつつ観れたかなと。ごちゃごちゃ細かいこというのは演出のおっちゃんとその他関係者で十分でして、楽しかったエグかったくらいしか残りカスとして心にないんですけど、朗らかな場面ではこちらも笑顔で、悲痛な場面ではこちらも顔を歪め、イラつく場面ではこちらも拳握って、感情をぶんぶんと振り回され、観てるだけでヘトヘトになった一時間半でした。終演後、とてつもない脱力感に襲われ、ようやく息が出来る感覚でして、その濃さゆえ長かったなあと実感し、どれと振り返ってみればその濃さゆえ短かったなあと想起する、そんな同居し得る矛盾みたいなのがうまいこと僕の感情を表現、証明してくれてると思います。

公開ダメだしはより専門的に公演を振り返るやつでして、僕の知らない目線からの評価が聞けるので新鮮でしたし、ここで演出のおっちゃんの言葉にうんうんと頷きたいが為に構えて舞台を観る恥ずかしさを理解し、どーせおっちゃんが専門的な批評を後々聞かせてくれんならオラはただなんとなく観るべってのがお利口かと思います。面白いおっちゃんでした。演出に関して印象深いのは、メタ発言をうまいこと使っていて、もともと狭く近い環境をさらに、みたいな効果だったり、こちらの感情の切り替えを幇助する意味合いだったり、まああのおっちゃんの本当の意図は知りませんけどね。

アイドル舞台だと思わないでください、の真意は、そこらのアイドル舞台と一緒にされたくない、でしょうけど、受け取り方としては、そもそもそんな枠ごとに見方を変えること自体ナンセンスだよね、が正しいかと思います。

映画祭の運営なんてやめて、舞台の祭典でも作りたいです。